血管の若返りや免疫力UPも「みそ汁」のスゴイ効果 肝臓専門医が解説「具材に何を入れるかがミソ」

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さらに、エネルギーに変換できなかった糖質や脂質は脂肪として体に蓄えられてしまうので、脂肪肝の予防という面でも、ビタミンB群の摂取はとても重要といえるでしょう。

また、お酒を飲むと、アルコールはアセトアルデヒドという有毒な物質に分解されたあと、さらに体に無害な酢酸という物質に分解されます。アセトアルデヒドが分解される際には2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)という酵素が働きます。この酵素が足りなくなったときに分解・解毒を手伝ってくれるのがビタミンB1です。

ビタミンB1はアルコールを分解・解毒するのを助け、尿としてすばやく排出してくれるので、二日酔いの予防にも効果的。

さらに、ビタミンB2やB6は水分の代謝を活発にし、むくみを予防してくれます。お酒を飲んだ翌朝のむくみがちなときや、水分代謝が悪くむくみやすい人なども、ビタミンB群の摂取がおすすめです。

ビタミンB群は、主に豚肉の赤身やレバー、魚介類、卵などに含まれます。こうした食材をみそ汁の具としてプラスすれば、さらにデトックス効果がアップ! しっかり代謝・解毒をして毒素を排出する、デトックス体質を目指しましょう。

血管を守るのは若返りビタミンE

若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEは、強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンです。みそのほか、ナッツ類やオリーブオイルなどに多く含まれます。

抗酸化作用とは、活性酸素の害から私たちの体を守る働きのことですが、活性酸素がどのようなものか、少しご説明しましょう。

活性酸素は、呼吸によって取り込まれた体内の酸素が、通常よりも活性化された状態のことを指します。私たちの体は酸素を利用してさまざまなエネルギーを生み出しますが、同時に活性酸素も生み出します。

活性酸素は微量であれば免疫機能などによって重要な役割を果たしますが、増え過ぎると体のあちこちで細胞を傷つけ、老化や病気の引き金となってしまうのです。

その結果、免疫機能の低下や、動脈硬化、シミやシワの発生、がんの発症リスクを高めるなど、あらゆる老化や病気を誘発します。

なかでも、特に気をつけたいのが、活性酸素が引き起こす血管への影響です。血管の細胞が活性酸素の攻撃を受けて傷つけられると、血管が狭くなったり詰まったりして、動脈硬化が引き起こされます。それが進行すると、心臓に大きな負担がかかり、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞という命に関わる病気の引き金になることもあります。

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