松本人志「訴え取り下げ」も復帰を遠ざける"疑惑" 完全復帰はかなり難しい…今回の「一番の問題点」は?
たとえ強要がなかったとしても、性行為、あるいはそれに類する行動があったのか? という疑問は残る。松本さんは既婚者なので、強要はなかったとしても、「不貞行為があった」と見なされる可能性はある。
広末涼子さんは、不倫発覚によって芸能活動を一時休止せざるを得なくなった。日本社会においては、「男女は平等だ」と謡いつつも、不貞行為に関しては、男性よりも女性に厳しい傾向がある。若手ならともかく、中高年の男性芸能人が不倫をしても、お咎めなしで芸能活動を継続している場合もある。
松本さんの場合、すぐに復帰するのは難しいかもしれないが、強制性があったとは断定されなかったので、しばらくの謹慎期間をおいて復帰することは十分にありうる。
活動領域は違うが、女性側から性加害の訴えが起こった西武ライオンズの山川穂高選手は5カ月、サッカー日本代表の伊東純也選手は7カ月で現役復帰をしている(ともに無罪を主張し、嫌疑不十分で不起訴処分。伊東選手は性行為自体も否定している)。
それでも残る「疑惑」
松本さん側のコメントには、「松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」という一文がある。
強制性に関しては、「直接に示す」「物的証拠」はない、といった条件を課し、持って回ったような言い回しをしている。
「強制性はなかった」ということが証明できれば短期での復帰は可能だろうが、それができるようであれば、訴訟を取り下げる必要はなかったのではないか。疑惑は依然として残り続けることになるだろう。
一方で、文春側の報道がどこまで正しかったのか? という疑惑も残り続ける結果となった。
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