独身の彼女が韓国で「2人の養子」を迎えたなぜ 1人ではなく、2人迎えようと思った根本理由

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自分のこととなると答えが見つかりにくいけれど、悩んでいる姉妹にどんなアドバイスをするかを考えて実践すれば、無用な自己憐憫や迷いから抜け出せるはずだ。自分と同じ悩みと苦しみを持つ姉妹がお互いを支える頑丈な柱になる。

きょうだいの理想的な年の差とは?

姉が産んだ子どもたちを見ながら、きょうだいの年齢差は3歳がいちばん理想的だなと思っていた。1〜2歳差はケンカが多くなりがちだし、2人の赤ちゃんを同時に育てるのも大変だ。年齢が近いと、きょうだい間の競争心も強くなる。

4歳以上離れると共通点が減って、一緒に遊ぶのが難しくなる。その点、3歳違いなら成長スピードが違うから親の負担も少なく、きょうだい同士で共有できることも多い。

そういうわけで、わたしは長女を養子に迎えてから3年後の2013年に次女を引き取った。当時3歳の長女は、保育園での集団生活になじんで独立心を身につけていく段階だったから、妹の面倒を見て遊んであげる役割をしっかりこなしてくれた。

養子縁組機関で手続きを進める間、次女と面会するときはいつも長女を連れていった。長女は自分に妹ができることを知り、自分も妹と同じように養子縁組の手続きを経てわが家にやってきたことを自然に受け入れた。

長女のときは書類だけを見て養子縁組を決め、顔合わせの数日後に引き取ることができたので、「うちの子になったんだ」という実感と喜びが最初から強かった。ところが、次女のときは顔合わせ後も複雑な手続きが残っていて、この子を娘として迎えられるという確信が持てなかった。

養子縁組機関を訪問すると、次女はベビーカーでよだれをたらしながら眠っていたり、わたしが里親や社会福祉士と話している間、テーブルの上をはいまわったりしていた。何事にもポジティブで明るい長女は、赤ちゃんを不思議そうに見つめていた。

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