4代目「プリウス」はいったい何がスゴいのか ついにベールを脱いだ新型車を最速で解剖

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実際、4代目プリウスにSiC半導体を使ったコントロール・ユニットが搭載されるかは定かではない。ただ、トヨタは2013年に広瀬工場の敷地内にSiC半導体専用のクリーン・ルームを整備し、難しいとされるトレンチ構造と呼ばれる電極の加工にも成功し、量産体制を整えているという事実がある。

これら2つの研究開発が進んでいるという事実から、もし新型で10%の低燃費化が実現すれば、3代目で最も低燃費仕様である「L」の32.6㎞/l(ガソリン1リットル当たりの走行距離)を基準に考えると、約36km/lまで燃費性能が向上する計算となる。

「アクア」超えは確実?

プリウスより一回りボディサイズが小さい「アクア」は、すでに37km/lを達成しているので、36km/lでも数字としてはインパクトに欠ける。よって「4代目プリウスは40km/lを達成するのでは?」との噂がまことしやかにささやかれているだけに、トヨタがこのあたりを狙ってくる可能性は否めない。

4代目プリウスについてまとめると、デザインでは、初代から続く「プリウス」のDNAを継承。メカニズムには熱効率40%以上の高効率エンジンを搭載している。さらには、SiC半導体を採用した次世代のハイブリッド機構を搭載する可能性も高く、セミ自動運転の実現の可能性を秘めた高度ドライバー支援装置を備えている。

これ以上の詳細は、年内の発売を待つことになる。4代目プリウスの技術的な詳細が明らかになれば、驚かされることは多いだろう。コンセプトについては、初代から2代目、3代目を続いてきた流れを受け継ぐ正常進化といっていい。

川端 由美 モータージャーナリスト
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