4代目「プリウス」はいったい何がスゴいのか ついにベールを脱いだ新型車を最速で解剖

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もう一つ、気になるのが未来を感じさせる装備だ。かつて2代目プリウスに乗っていたハリウッドの有名女優、キャメロン・ディアスがその魅力について答えたインタビューを見たとき、「ハイブリッド車って、ボタンでスタートできるし、駐車も自動でできるの。まるで、未来がうちに来たようだわ」とコメントしていたことを思い出す。

言うまでもなくハイブリッド車とはエンジンとモーターを併用して走ることで、走行性能や燃費を高めたエコカーのことである。「キャメロンさん、それって、ハイブリッドとは、全然、関係ない装備だよ!」とツッコミを入れたくなる話だが、このあたりにプリウスが世の中に受け入れられた秘訣があるのだ。

いくらプリウスの中身が画期的に燃費性能の高いハイブリッド機構だといっても、その魅力を一般の人に伝えるのは難しく、キャメロン・ディアスのようにスタート・ボタンや駐車支援装置などの「分かりやすく、未来を感じさせる装備」にこそ、ハイブリッド車の先進性を感じる人は少なくないはずだ。

4代目プリウスでは、4つの先進安全機能を組み合わせた「トヨタ・セーフティ・センスP」を搭載している。具体的には、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより、クルマに加えて歩行者も検知して自動でブレーキをかける「プリクラッシュ・セーフティ」のほか、レーダーで前を走るクルマとの距離を測って、近づき過ぎるときには自動でブレーキをかけて車間を保つ「レーダークルーズコントロール」、白線からはみ出ることを警告する「レーンディパーチャーアラート」、対向車を検知すると自動でロービームに切り替える「オートマチックハイビーム」だ。

実はこれらの機能が搭載されていれば、ソフトウエアの追加によって、セミ自動運転まで実現できるポテンシャルを秘めている。

熱効率40%以上! 驚異的な高効率

トヨタは今回肝心のハイブリッド機構の中身と燃費性能については、明言を避けた格好だ。小型、軽量化、低燃費化といった、エコカーとしてはお決まりの文句が並ぶのみ。ひとつだけ気になるのが、「熱効率を40%以上に高めたエンジン」というくだりである。

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