5度克服した男性が語る「がん治療が残した障害」 治療には必ずメリットとデメリットがある
白血病の移植治療による影響。これが原因で腰椎を圧迫骨折しました。
抗がん剤治療や移植治療の影響で肝臓に良性腫瘍ができているため、以前は毎日飲んでいたお酒を完全にやめました。でも娘の20歳の誕生日に解禁する予定です。
その他、体力の低下、発熱しやすさ、疲れやすさ、髪の毛が細く少なくなった、左足の痺れ、顔の皮膚の白斑等、治療で残った身体的な不都合はいろいろあります。
でもどれも小さいことだと今は思っています。なんといっても、生きていられるだけでありがたいのですから。
病室で布団にくるまって苦痛を耐え忍んだり、生死をさまよったりした日々のことを思うと、命があって、自分の家で家族と過ごせること、当たり前のように明日が来ることが、本当にありがたいと思って生活しています。
がんになる前と同じ体を取り戻す必要はある?
入院期間が長ければ長いほど、体力が回復するのには時間がかかります。なかなか自分が思ったようには回復しません。
初期の固形がんで、手術のみの治療で比較的短期間で退院できた場合は、体力面のダメージもそれほど大きくはないかもしれません。しかし、悪性リンパ腫や白血病のような血液がんで、半年を超えるような長期間の入院で、大量化学療法(通常の化学療法よりもはるかに高い用量の抗がん剤を用いて行う治療)や造血幹細胞移植などの強い治療を受けると、体力や内臓へのダメージも大きくなります。
2回目のがんである悪性リンパ腫の治療を終えて退院したとき、自分の脚力だけでは床から立ち上がれなかったことに衝撃を受けました。そこから、家の周りの散歩や、ちょっと遠くの公園までのウォーキングなどのリハビリで、体力を回復するよう努めました。
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