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5度克服した男性が語る「がん治療が残した障害」 治療には必ずメリットとデメリットがある

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  • 高山 知朗 オーシャンブリッジ ファウンダー
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もちろん目標を持って体力作りをするのはよいことです。私もできるだけウォーキングをするようにしています。しかし、到達目標を〈元の自分〉のレベルに設定して、焦る必要はありません。

臍帯血移植のシリンジ(写真:高山さん提供)

元の体に戻らなくても、自分であることには変わりないですし、結局は今のこの体でできることしかできないのです。焦るだけ無駄だと気がつきました。

余談ですが、私は臍帯血移植によって、血液型が元のB型からドナーの女の子のA型に変わっていますので、そもそも「元の体」に戻すことはできません(笑)。

以前は健康上の問題があることが許せなかった

今でこそ「無理せず、焦らず。病気になる前の体を目指さなくてもいい」なんて言っている私ですが、以前は100%の健康を目指している人間でした。

私は父と姉と妹をがんで亡くしています。家族のがん闘病を見てきた影響なのか、私は少しでも健康上の問題があるとすぐに対処しないと気がすみませんでした。

健康診断で「尿酸値が基準値よりもやや高いですね」と言われたときは、毎日飲んでいたビールをきっぱりやめ、1カ月後、必要もないのに病院に行って尿酸値の検査だけをしてもらい、基準値内に戻したことをわざわざ確認して安心しました。

あるいは、1回目のがんである脳腫瘍の手術からしばらくしたころ、腕の皮膚にしこりができて近所の皮膚科に行きました。医師からは「これは皮膚繊維腫というもので、良性なので放っておいて大丈夫ですよ」と言われたのですが、いずれ悪性化するのではないかとどうしても気になって、日帰り手術で切除してもらいました。

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【健康な人の体にも、不健康な部分(がん細胞)がある】

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