群馬県「人口10万人都市」の超濃厚な鉄道密度 東武線、JR両毛線、上毛線、わ鉄が走る桐生市
東武鉄道広報部は「延伸を果たした頃は、観光地としての赤城地区への期待が大きかったようです」と説明する。1964年発行の『東武鉄道六十五年史』には早くから赤城山の観光開発を考えていたという記述がある。現在は廃止されてしまったが、たしかに1950年代以降、グループ会社の赤城登山鉄道の手で、ケーブルカーやロープウェイ、リフトの運営を行っていた。
桐生線は当初の軽便鉄道の計画では起点の太田駅と、JR両毛線で桐生駅の西隣となる岩宿駅を結ぶ路線だったが、相老駅まで開通した時点で当時の国有鉄道に接続できるようになったことから、そちらを選んだという経緯のようだ。
六十五年史には「未成区間の笠懸村・岩宿停車場間は、既成区間が足尾鉄道線と相老停車場において接続できることになり、 したがって同線を介して官線との連絡が可能となったため不要」になったとある。
乗換駅は相老駅と赤城駅
桐生線を名乗りながら、なぜ中心市街地から離れているのか。桐生線は太田駅を出ると、途中までは岩宿駅に向かうように進むが、その後S字カーブを描いて新桐生駅を経由し、相老駅に至る。このルートの背景には、前述の計画が関与していたのかもしれない。
このようにターミナルが分散している桐生市内の鉄道だが、一方でJR両毛線以外はほかの駅で乗り換えが可能となっている。
わたらせ渓谷線と東武桐生線は相老駅、上毛線と東武桐生線は隣のみどり市の赤城駅を共有しているし、わたらせ渓谷線の運動公園駅と上毛線の桐生球場前駅は、野球場を含めた桐生市運動公園の両脇にあり、300mほどしか離れていない。
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