「四足歩行の若者が続出」ロシアで大問題なワケ 歌手や政治家、ロシア正教も問題視している

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結果、9月には一部の国会議員が、クアドロビクスを禁止するべきだと主張するに至り、一気に政治問題化。ある女性議員によると、クアドロビクスは心に傷を与えるだけでなく、悲劇的な結果につながるという。悲劇的な結果というのは、クアドロバーたちが道行く人にいきなり噛みついたり、ひっかいたりするという事件が発生したことを指している。

一方で、こうした法的規制はクアドロビクスへの関心をむやみにあおることになるとして反対する議員もいる。現在、国会ではクアドロビクスを含む「破壊的イデオロギーのプロパガンダを禁ずる法律」の法案が作成中とのことで、この法案が成立するかどうかが注目される。

なぜそこまで問題視されているのか

このような子どもの「遊び」まで厳格に規制することで、寛容性の低い、息が詰まる社会になりそうで心配だが、そもそもクアドロビクスがなぜこれほどロシアで問題視されるのだろうか。

ロシアのメディアでは、クアドロビクスは日本の四足走行ギネス世界記録保持者、いとうけんいち氏(100m15秒71)の活動が発祥であると言われている。

その後、英米圏でエアロビクスと美容体操のコンビネーション、一種のスポーツとしてクアドロビクスとして扱われるようにもなった。「British VOGUE」(2024年7月)でも、「クアドロビクスは全身の筋力を改善するフィットネストレンド」と題して取り上げられている。

ところが、ロシアで問題視されているクアドロビクスには、スポーツやフィットネスとは少し異なる側面も見られる。一部のクアドロバーは完全にネコや犬などの動物になりきり、これらの動物のように口だけで食事をしたり、四足歩行で街中を散歩したりしているようなのだ。

『モスクワ・タイムズ』でも取り上げられた(写真:The Moskow Timesのホームページより)
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