自動車の買い換え補助金では、エンジン車よりもEV・PHVのほうが優遇されている。そのため、消費者はより高い補助金を求めてEV・PHVへの買い換えを選ぶ傾向が強まっている。
中国汽車工業協会のデータによれば、1月から9月までに国内市場で販売されたEV・PHVは累計739万2000台に達し、前年同期比35.6%増加。自動車販売の業界団体である全国乗用車市場信息聯席会によれば、一部の地域では(エンジン車を含む)乗用車の総販売台数に占めるEV・PHVの比率が6割を超えたという。
数あるEV・PHVの中でも、売れ行きの好調が目立つのは比亜迪(BYD)のコンパクトEV「海鴎(シーガル)」に代表されるエントリークラスの低価格車だ。BYDの9月の国内販売台数は41万9426台に上り、月間の販売記録を更新した。
輸出の主力はエンジン車
国内市場とは対照的に、中国メーカーの海外事業は依然としてエンジン車が主力だ。中国汽車工業協会のデータによれば、1月から9月までのエンジン車の輸出台数は338万4000台と前年同期比32%増加。輸出先の上位3カ国はロシア、メキシコ、アラブ首長国連邦となっている。
一方、同じ期間のEV・PHVの輸出台数は92万8000台、前年同期比の伸び率は12.5%にとどまった。これはヨーロッパ市場などでEVの需要が縮小に転じた影響が大きい。
EVとPHVを分けて見ると、1月から9月までのEVの輸出台数は73万1000台と前年同期比3.8%減少した。これに対し、PHVの輸出台数は19万8000台と絶対数ではEVの3割未満だが、前年同期比では約3倍に急増した。
(財新記者:余聡)
※原文の配信は10月12日
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