スマホ強化は8割達成 高付加価値の土管屋になる--KDDI社長 田中孝司

部長職を2割カット 戦う集団への改革継続

競合に追いつくために、自分で目標設定をし、自律的に動いていく組織作りに着手した。まず、ポストの数が多すぎたので部長クラスを2割削減し、組織をスリム化した。部長以上は給与も、KPI(重要業績評価指標)と完全連動する業績連動型に変更した。それまでは、中間層が育っておらず、指示待ちをする上司が仕事を部下にぶん投げる、部下も上司にぶん投げるという構図だった。

組織改革で、だんだんとアグレッシブさは出てきたと思う。年に1度、「KDDI解体新書」と名付けた社内のさまざまな階級からのアンケートを実施している。12月の中旬にまとまった2011年度のリポートを見ると、トップのメッセージは伝わっていると実感している。もちろん、まだ組織の隅々まで行き渡ったとは言いがたく、改革は道半ばだ。2012年以降は部長、本部長クラスといった幹部人材のパフォーマンス向上をさらに求めていく。

ソフトバンクの戦略は無意味な“土管化”競争

──10月のアイフォーン投入が注目を集めましたが、契約者の純増数ではソフトバンクが20カ月連続1位と独走を続けています。

社内にはもちろん危機感がある。オペレーションに関しては直すべきところを直していく。ただし、スマホ強化の進捗は8割方は達成できたと思っており、競合のことはあまり気にしていない。利益水準でもソフトバンクに抜かれたが、設備投資を減らせば利益が上がる。しかし、インフラ事業者としては数年後を見据えて投資することが大切だ。

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