スマホ強化は8割達成 高付加価値の土管屋になる--KDDI社長 田中孝司

今、通信事業者は無意味な契約者獲得競争をしている。端末を実質ゼロ円にするなど、数を稼ぐだけの戦略では付加価値を何も生み出さない。こうした戦略では、通信事業者はただの“土管屋”に成り下がってしまう。ソフトバンクがやっているのは通信回線をバカなパイプ、すなわちダムパイプ化することだ。

スマホが話題の中心だが、いつまでもそれが続くわけではない。重要なのは、われわれがダムパイプ化せずにいかにスマートパイプ、すなわち付加価値の高い“土管”にしていくか。来年はスマートパイプ化に基づいたビジネスモデルに変えていく。

──従来のように端末の仕様を通信事業者が主導し、独自のサービスを作り上げる時代は終わりつつあります。スマートパイプ化は難しいのではありませんか。

通信事業者が端末で差別化することが年々難しくなっているのは事実。しかし、弊社の主力端末であるインフォバーをさらに強化していくなど、できることはまだある。

海外はM&Aで攻勢 小粒案件でも成長性重視

わが社は第3世代の携帯電話では、02年に他社に先行してサービスを開始。「着うた」や「パケット定額」など新サービスが誕生し、有機的につながった。だが、スマホに関しては逆のことが起きている。

スマホ時代にも有機的につながるサービスを作るために、国内外で異なる戦略を取っていく。

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