ネズミ駆除について書かれている自治体(千葉市)のホームページによると、日本全土に生息するネズミの種類は、15属10種類ほどといわれている。
このうち、住宅やビル内で問題を引き起こすのは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類。総称して「イエネズミ」と呼ばれ、3種類とも病原菌等を保有していることが多いようだ。
ただ、月130軒のゴミ屋敷清掃をこなすイーブイの経験上、家にドブネズミが出ることは稀である。また、ハツカネズミも「クマネズミと同じような場所にいますが、生息数は多くありません」と同ホームページにあることから、ほとんどのケースがクマネズミであると思われる。
ネズミの巣になりやすい状況
ふと思ったが、ネズミは見たことがあっても、「ネズミの巣」は見たことがない。一体、どんな姿形をしているのだろうか。
「イエネズミは、ビニールや布団の綿、紙などをかじってクシャクシャにして、その中で寝ていることが多いです。なので、ゴミ屋敷の場合はゴミの中にネズミの巣があるイメージですね。たまに巣から出て部屋に現れるわけではなく、常に部屋の中にいます」(文直氏)
この一軒家は使用済みのティッシュペーパーが特に多かったこともあり、イエネズミにとっては余計に棲みやすかったのだ。
生ゴミを放置したままだとネズミもゴキブリも湧いてしまうが、ネズミの巣になるようなゴミもまた、放置するのを避けたいところである。
ゴミをすべて片付け終わると、床や畳の上にはネズミの糞だけが残った。それらをすべて掃いて作業は完了。6時間弱でネズミの巣窟になっていた一軒家は空っぽになった。
息子は最後まで現場には来なかったが、見積もりの際に文直氏に見せた“これですべて終わる”という心からホっとした表情が印象的だったという。
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