「万人向けでない」と明言のシャンプー人気のなぜ 「合う人と、合わない人がいます」説明文に記載

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木村石鹸の看板
三重県伊賀市治田にある三重伊賀工場は「IGA STUDIO PROJECT」として設立。消費者とつながる場になるよう、工場を「スタジオ」と呼んで見学者を迎える(写真:木村石鹸)

お客さんには良しあし両側面をご理解いただいたうえで、自分の意志で選んでもらいたい。よく知らないままに買ってしまったと思ってほしくないのです。

「合う人と、合わない人がいます」

現在、木村石鹸の主力商品である「12/JU-NI(ジューニ)」シャンプーの説明文には、「万人向けではありません。合う人と、合わない人がいます」という文言を入れています。

シャンプーやコンディショナーなので「合う人、合わない人」がいるのはあたりまえなのですが、多分、ここまで明確に、堂々とこんなことを説明しているシャンプーがなかったのでしょう。

シャンプーを購入してくれる人のなかには、説明をきちんとしているメーカーなので信頼できると思って買った、という声が少なからずあります。SNSでは、「木村石鹸、正直すぎないか!」というコメントもありました。

昨今の「ノンシリコーン」ブームでは、多くの消費者が「シリコーン」が何かもわからないまま、わざわざ「ノンシリコーン」なんて言葉があるぐらいだからシリコーンは悪いものなのだと思い込んでいたりします。

その思い込みや誤解に乗じて、多くのメーカーが、一般消費者のウケがよいからという理由だけで「ノンシリコーン」シャンプーやコンディショナーをつくるわけです。

僕らは、シリコーンもうまく使えば髪にはとてもよい成分だし、むしろ使ったほうがよい、と考えています。

だから、シリコーンとは何か、シリコーンが問題になるのはどういうところなのかといった専門的な話を説明して、自分たちは「シリコーン」は髪によい成分だと考えているので、積極的に使っていると説明しています。

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