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プロダクトもプロモーションも、正直に
自社ブランドで大事にしていることは、正直さです。
消費財は、マーケティングの主戦場。あちこちでマーケティング合戦が繰り広げられていて、大きなマーケティング予算を持つ大手企業が圧倒的に有利な市場です。
そのなかで僕らが大手と同じことをやっていて勝てるわけがありません。そもそも競うつもりもなくて、他社がどうであれ、自分たちはどんなスタンスでいたいかを大事にしたい。
そのうえで、「正直さ」は、僕らの現在の立ち位置を明瞭に示す言葉です。
手練手管を使って商品を買わせたり、定期購入に誘導したりが横行している業界なので、真面目に正直にという、あたりまえのことをちゃんとするだけでも共感してくれる人はいます。
たとえば、僕らは商品のよい面だけにフォーカスして語るのではなく、できる限り悪いところも説明するようにしています。石鹸屋だからといって、全面的に石鹸を肯定して、何もかも石鹸は最高!というコミュニケーションはしません。


















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