モンハン、マリオのヒットで任天堂3DSに底入れの兆し
任天堂が底入れし始めている。低迷していた携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」だが、年末商戦に向け、ここにきて定番の大型タイトルを続々と投入。国内累計販売台数はヒットの目安となる300万台を突破した(数字は以下も含め、すべてエンターブレイン調べ)。
12月1日に発売した「マリオカート7」は初週(12月1日~4日)、国内で45.2万本を売り上げた。同ソフトが発売された週の3DS本体の週間販売台数(国内)は、この時点で、本体発売初週の37.1万台に次ぐ、21.6万台を記録した。
さらに、12月10日に発売した「モンスターハンター3(トライ)G」(カプコン)は初週(12月10日~11日)の2日間だけで47.1万本を売り上げた。同ソフトが発売された週の3DS本体の販売台数(国内)は歴代1位の37.8万台を記録し、国内での累計販売台数は、300万台を超えた。
モンスターハンター(モンハン)は、シリーズ累計1900万本を誇る、カプコンの大型タイトルだ。2004年にソニー・コンピュータエンタテイメントの据置型ゲーム機、プレイステーション2(PS2)でお目見えし、その後、任天堂の据置型ゲーム機「Wii」や、ソニーの携帯型ゲーム機「PSP」などでシリーズを重ねてきた。
「モンスターハンター3G」は任天堂の据置型ゲーム機Wiiで09年に発売された「モンスターハンター3(トライ)」の後継にあたる。一方で、携帯型ゲーム機「PSP」版の「モンスターハンターポータブル3rd」が昨10年末に発売され、大ヒットを記録、さらにモンハン3rdの売り上げ増がPSP本体の売り上げも牽引した。
モンハン3rdの初速販売本数は214.6万本(10年12月1日~5日)、同期間のPSP本体の週刊販売台数は過去最高の32.7万台を記録したことから、今回の「3DS」版「モンスターハンター3G」の成果に業界の注目が集まっていた。3Gは業界関係者の期待に十分応えたといえよう。