成果を出す人の「ノイズを遮断する」技術 GEはこうやって最強のリーダーを育成する

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さて、そもそもマインドフルネスとは何かと言えば、「今という瞬間に、すべての意識を集中すること」と解釈できる概念です。ただ、マインドフルネスの主眼は「瞑想すること」(呼吸法を中心として)に置かれているようです。「集中力を高めることができる」「ストレスを解消できる」といった効用がクローズ・アップされていて、米国の著名な大学などさまざまな研究機関が、医学的見地から効果を立証しています。

今マインドフルネスがブームとなっているのは、一言で言ってしまえば、ネットやスマホから送られてくる情報で埋め尽くされてしまった日常への違和感や危機感が強まっているからです。

GE、グーグル……トップ企業注目の「マインドフルネス=今、目の前に集中すること」の本質とは?“ただ瞑想するだけでは意味がない"――リーダーとして集中力を高め、やるべきことで成果を出す具体的な方法。(KADOKAWA、本体1400円+税)

一度じっくりと電車の中や喫茶店の風景を観察してみてください。

実に多くの人がじっと携帯電話の画面を見続けています。日頃はみなさんもその中のひとりになっているでしょうから、その異様な光景に気がつくことは少ないものです。しかしその様子はあたかも、異星人にマインド・コントロールされた人類が、携帯電話の画面から送られてくる指示を待ち続けているようにも見えます。

「意識を目の前のことに集中させる」とは、人間の主体性を取り戻すことでもあります。気を散らすようなことが増える中で、意識を何に向けていいかがわからない生活を続けていては、いろいろな作業上の間違いも発生し、かえって作業効率を落としかねません。

優れたビジネス・リーダーたちはこの点にいち早く気づき、情報テクノロジーとの関係性を見直し、一定の距離を保って、自らの主体性を持ちながら「目の前のことに集中する」という習慣を身につけています。その習慣づくりのための方法のひとつが「瞑想」であったり、「ひとりきりになる時間を確保すること」なのです。

大事なのは「自分を見つめる時間」だった

では本物のリーダーたちはどのような行動習慣を持ち、マインドフルネスやセルフ・アウェアネスを高めているのか。

世界的なリーダーたちに共通した「本物」としての行動習慣は、「自分を知る」ことであり、そのために「自分を見つめる時間を持つ」ということです。

リーダーの役割は、他者に影響を与えて目的を達成するということです。もし影響を与える主体である「自分」が他者からどのように認識されているかを知らないまま行動しているとしたら、これほど怖いことはありません。

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