大学規模別では変化が表れているのは、「企業が参加するキャリア教育目的の講座・セミナー(個別企業へのエントリー不可)」だ。「5001人以上」の大学は半数以上が実施するが、「1001~5000人」の大学では35%に低下し、「1000人以下」の小規模校になると、25%にとどまっている。
大規模校ほど企業動員力があり、規模が小さくなると企業の参加を得ることが難しくなっている。小規模校は、歴史が浅く、地方立地のことが多いことも企業参加が少ない理由かもしれない。
●協力企業確保に苦労するキャリアセンター
「企業が参加するキャリア教育目的の講座・セミナー(個別企業へのエントリー不可)」を実施するのは、今回調査の362校中136校だった。この136校に「日本経団連傘下の企業への要請に対して、企業側の反応はいかがですか」と問うたところ、企業の反応はばらばらだが、全体的には協力企業確保に苦労するキャリアセンターの姿が垣間見える。
無回答の53校を除いてグラフ化してみると、最も多いのは「ほとんど受け入れられている(受け入れは80~100%)」の35%だが、続いて多いのは「断られるところと受け入れられるところが半々程度(受け入れは40~60%程度)」で3割に上る。「ほとんど断られている(受け入れは0~20%程度)」と「かなり断られている(受け入れは20~40%程度)」を合わせると43%に達する。
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