大事なことを伝えるには「たったの15秒」でいい 石田一洋アナウンサーが教える説明のコツ

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次のシーンは、取引先に挨拶に行ったときの場面です。

「あのー、先日弊社に発注いただいた機材について、ご報告なのですが……まず、この度、これまでお世話になっていた営業担当のAが異動になりまして、代わりにウチのエースといわれるBが担当させていただくことになりました。担当変更については、特にご心配いただく必要はないのですが、強いて言うならAが異動と同時に元々新婚旅行の予定を入れておりまして、引き継ぎに時間がかかる状況ではございますが、できるだけ速やかに行います。

ただ、御社の指定された納期の期日には確実に間に合うので全く問題もございませんし、何かありましたら営業部全体でサポートさせていただきますので、そこはご安心ください。一方で、嬉しいお知らせなのですが、価格のほうが見直しできそうで、2割程度の値引きが可能になりそうな状況ですので、ご期待いただければと思います」

整理して伝わりやすい形に修正すると…

この例は、伝えたい要素が複数あるために、話の趣旨がよく分からない状態になっています。これを整理して伝わりやすい形に修正していきましょう。

まずは、重要度の高い項目をピックアップしていきます。この説明の伝えたい要素を抜き出すと次のようになります。

・営業担当がAからBに変更

・納期は予定通り

・サポートは引き続きしっかりする

・価格は2割引きが可能になりそう

この中で、聞き手がもっとも興味がありそうなのは、やはり嬉しいニュースでしょう。

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