「ほぼ無理ゲー」難関大合格が高校生には酷な事情 試験内容と環境がひと昔に比べて大きく変化

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厳しい現状の中で大学入試を勝ち抜くためには、受験を戦略的に進めることが必須なのです。その戦略として、総合型選抜や学校推薦型選抜の活用がありえるわけです。みなさんは総合・推薦入試を正しく理解して、戦略的に取り組んでください。

高校生が使える時間が減少している3つの理由

大学受験が難化する一方で、高校生が使える時間は減少しています。まずはその背景を確認しましょう。

1つ目は部活動の過熱化です。部活動は本来自由に取り組むものですが、なかにはそれが生活の中心になってしまって、まともな高校生活を送れていないことがあります。

実際にスポーツ庁は運動部活動のあり方についてガイドラインを策定し、過熱化しすぎた部活動の抑制をはかっています。しかし生徒さんを見ていると毎日のように部活にあけくれ、学校の宿題をやることすらおぼつかない人がたくさんいる現状は、いまだに変わっていません。

次に、「探究学習」も影響が大きいものの1つでしょう。2022年に学習指導要領が改訂され、「総合的な学習の時間」だったものが「総合的な探究の時間」に変わりました。

一見すると何が変わったのかよくわかりませんが、調べ学習や、発表・プレゼンの時間が増えたということです。その分、他の科目がラクになればよいのですが、そんなことはありません。つまり、以前よりも高校生の負荷が大きくなっています。

最後に、学校行事です。もちろん、学校行事にはすばらしい意義がありますが、行事に気を取られ、学校生活がおぼつかなくなる高校生も少なくありません。最近では、生徒の自主性を重んじた学校行事が増えており、それ自体はすばらしいことですが、その分やることが増えてしまい、勉強時間をけずってしまうことが多いようです。

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