「ほぼ無理ゲー」難関大合格が高校生には酷な事情 試験内容と環境がひと昔に比べて大きく変化

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このような状況の中で、自分のやるべきことに集中し継続していくことは、これまで以上に難しくなっています。

選択肢が増えすぎて何を選べばいいかわからない

それに追い打ちをかけるかのように、受験生の選択肢が増加しています。
選択肢の増加というと聞こえはよいですが、もう少し厳密にいえば、選択肢の複雑化です。

たとえば、大学・学部の新設です。時代に合わせて新しい大学・学部が多くつくられます。これ自体は悪いことではありませんが、高校生にとっては悩みの種になります。「〇〇学部に行きたいと思っていたけど、この時代だし、情報系の学部を目指した方がいいのかな……?」そんな悩みを持つ人も少なくないでしょう。

入試形式も増えました。総合型選抜や学校推薦型選抜の割合が増えたことにより、これまでは特殊な力や実績を持つ生徒向きだった入試が、一般的な生徒の選択肢に組み込まれているのです。

一般入試の中でも、複数科目に範囲がまたがる大学独自の「総合問題」の出題や英検を利用した試験形式の増加、私立大学での共通テスト併用型入試など、複雑化・細分化の波は今もなお、続いています。

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このような状況下、難関大学合格の難易度は依然として高く、一般入試であれば3000~6000時間の勉強が必要です。仮に5000時間勉強をするとしたら、1日5時間勉強をするとしても、1000日間かかります。1000日間……つまりは約3年近い時間が必要、ということです。

「高校は3年間しかないのに、どうやって時間を確保したらいいの……?」と思いますよね。

普段の生活を振り返ると、どうやっても現実的ではないという高校生も多くいると思います。今の高校生はこの現状の中、限られた時間でどう大学入試を勝ち抜くかを考える必要があるのです。

特に推薦対策は、高校1年生の最初から始まっています。早め早めに情報をチェックし、やるべきことを小分けにして、1つずつ取り組んでいきましょう。

小林 尚 個別指導塾CASTDICE塾長

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Sho Kobayashi

埼玉県出身。高校受験で私立開成高校に入学し、現役で東京大学文科Ⅰ類に入学。東京大学法学部第Ⅰ類卒業。大学卒業後は経営コンサルティング会社の戦略部門を経て、株式会社キャストダイスを設立。近年ではYouTuberとしても活動しており、YouTubeチャンネル『CASTDICE TV』にて受験・キャリアに関する動画を配信中。著書に『開成流ロジカル勉強法』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

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橋本 尚記 推薦入試専門推進塾塾長

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はしもと なおき / Naoki Hashimoto

推薦入試専門推進塾塾長。早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、塾講師・家庭教師の経験を経て、推進塾を設立。学校の授業についていくのが困難な生徒に対してもねばり強く、わかるまでよりそい続ける授業内容に定評がある。経済的に恵まれない生徒に対し中学校に出向いて学校授業の補講を行う「放課後塾」にも講師として参画。YouTubeチャンネル『推進塾【推薦入試・総合型選抜専門】』にて、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、受験情報や勉強法などの情報を発信している。

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