「聴き方」を変えたら部下が自分から動くように 「オンラインだと相談しにくい」その理由とは

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多くの人が気づいていないのですが、通常、どんな人でも“真顔”は怖いです。とくにオンラインの打ち合わせや会議が増えている今、対面で接しているとき以上に相手の表情に目が行くようになりました。書類に向かっている時間が長い人は、100%自分の顔は怖いと思って間違いありません。

画面越しに見る真顔は、まるでフリーズしているかのように見えます。もちろん、聞いているほうは真剣に聞いているのです。でも、「あれっ、なんか怒ってる?」「私の話がつまらないのかな」などと感じてしまう経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

真剣な顔は、画面越しではただただ“不機嫌”に見えます。しかもパソコン画面の位置によっては、下から見下ろすように映るので、コミュニケーションをとるほうは、あまりいい気分ではありません。

みるみる部下が変わり出す「笑顔」

人気ユーチューバーは、目線や表情、画面の位置など、ありとあらゆることをしっかり計算しているといいます。それなのに、私たちは「仕事」という大切な場面でそれを守っていません。それでは、スタート地点から大損をしていることになります。

オンラインでは、自分の顔が画面に映ります。そのとき、一度、自分の顔を見てください。その顔に、大事な仕事の話をしたり、相談したいと思えますか? 

やることは簡単です。まずは笑顔をつくること。もちろん何十分も何時間もニコニコ笑ってください、などとは言いません。最低限「不機嫌ではない顔をする」こと。

具体的には、重力で下がった口角を上げる程度でいいのです。

研修に参加してもらったある管理職の女性は、研修で笑顔で話を聴く練習をしすぎて、「顔が筋肉痛になった」と言っていました。

その効果は絶大でした。

「急に周囲の空気が変わり出した」

「部下が勝手に変わっていった」

とおっしゃいます。

今まで部下が全然動かなくてイライラしていたのに、能動的に動いてくれるようになったというのです。

「私は何も変わってないんです」とおっしゃっていましたが、無意識のうちに、顔や表情、よくうなずいて話を聴くなど、聴き方が変わっていたのです。

今までは上司の顔が怖くて質問ができなかった、何かあっても報告ができなかった。だから「上司から何か言われるまで待とう」あるいは「自分で判断して動こう」となってしまっていたのです。

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