梅田に出現「おしゃれなコーナン」が革命的すぎた グラングリーン大阪「gardens umekita」の凄さ

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そもそも、大阪駅前にある商業施設への入居というのもそうだ。そのインパクトは大きいだろう。しかも、GRAND GREEN OSAKAは開業当初から評判がよい。

関連記事:大阪に爆誕「うめきた公園」があまりに凄かった件 グラングリーン大阪は再開発の転換点になるかも

GRAND GREEN OSAKA内にある「うめきた公園」。広大な緑が広がり、コーナンの店舗が「緑」をテーマにするのもわかる(著者撮影)

また、先ほども書いたように、今回の店舗では明確な来店目的がなくても、店内を見て回ることができるような店舗構造になっている。うめきた公園に来たし、なんだかおしゃれそうだから見てみよう……というのが、起こる可能性が高いのだ。実際、X上でも「なんかはやってるっぽいし行ってみたい」「オシャレらしい」といった声がたくさん出ている。

その意味でも、これまでとはまったく異なるホームセンター像を人々の印象に与えるのではないか。

ホームセンターの未来を変えることができるか?

今回中心で説明したコーナンだけでなく、ホームセンター各社が業界の飽和を受けて新しい業態に注力しようとしている。

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こうした取り組みの中で、徐々に「ホームセンター」という存在が人々に意識されやすい存在になっていくのではないだろうか。そして、そうなったとき「ちょっとホームセンター行ってみようかな」と思う人が増え、結果的にホームセンター業界全体の需要拡大にもつながるかもしれない。

また、これまではあまり注目されてこなかったホームセンターの業態についてのコラムなども増えてくるかもしれない。

「gardens umekita」には、そんなホームセンターのこれからの姿が詰まっているのかもしれない、と感じるのである。

谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

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