島田珠代、笑いで覆い隠した"娘と別居"の苦悩 「娘と仲良くなれるなら芸を捨てられる」と思った

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――珠代さんのギャグは、下ネタ的なものが多い印象がありますが、下ネタにはこだわりがあるんでしょうか?

いや、特にないです。私の場合、父も母も良い大学を出ていて、ちゃんとしてるんですよね。その血を引いてるから、きっと何をやっても品が悪くはならないんじゃないかな、っていうのを信じてます。

あと、動きで笑かすとなると、どうしても終着駅がそっちになってしまうんですよね。そうじゃないと落ちないような気がしてしまって。

でも、それは私の勉強不足なところで。下北沢の「ザ・スズナリ」みたいなところできちんとしたコメディをやりたいという夢があって。お尻とかおっぱいとかじゃなくても笑いが取れる技術を学んでいきたいです。

舞台を下りたらただのがらんどう

――本の中では、プライベートで珠代さんが経験したご苦労についても書かれていますが、やはり一番つらかったのは娘さんと離れて暮らしていた時期でしょうか。

そうですね、つらかったです。あの頃はもう自分がない、みたいな感じでしたね。舞台をやっているときだけが自分で、舞台を下りたらただのがらんどう、みたいな。だから舞台をやっていてよかったなと思いました。愛する対象がお客さんしかいなかったので、がむしゃらにお客さんを喜ばせたい、という気持ちがありました。

そんな自分が自分じゃないみたいな状態のときに、今のパートナーと会ったんです。バーでたまたま隣に座って話をしたときに、ふわっと私を包み込んでくれるようなオーラを感じて。そこからご飯に行ったりするようになりました。

島田珠代
「『がむしゃらにお客さんを喜ばせたい』という気持ちで自分を保っていた」と語る島田珠代さん(撮影:尾形文繁)
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