島田珠代、笑いで覆い隠した"娘と別居"の苦悩 「娘と仲良くなれるなら芸を捨てられる」と思った
舞台以外の場所では器用じゃない
――このようなプライベートな話を書くことに抵抗はなかったですか?
あんまり生活感がないような芸風だったので、所帯じみたことを書いたら芸に響くかな、とも思ったんですけど、子供と離れていた時期は本当につらくて。仕事の前に気持ちを毎回グッと上げるのが大変だったので、これを言わずにはおられへんなっていうか、みんなにわかってほしくなったっていうところもありました。今は娘とも一緒に暮らしていますし、幸せやからこういうことも言えるのかなと思いますね。
――本を書くことで、改めてご自分の人生を振り返ってみたお気持ちは?
いろいろしんどかったなと思います。私、新喜劇という舞台の中だけではうまいことやらせてもらってるんですけど、それ以外のところではそんなに器用じゃないので、振り返ってみたら失敗ばかりで、落ち込んでばかりでした。
――最近では『かまいたちの机上の空論城』『相席食堂』などのテレビ出演でも話題になっていましたね。
私、割と1人の作業の方が好きなんです。どっちの企画も好きなようにやらせてもらえたから、それがうまいことはまったっていう感じです。
『相席食堂』では、真夏の嵐山の山奥でロケをしていて、関節も外れそうになって、汗も何リットル出たやろ、って感じで。舞台と同じで、とにかく一生懸命やるっていうことだけを心がけていました。そういうのってお客さんには絶対に伝わると思うので。
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