島田珠代、笑いで覆い隠した"娘と別居"の苦悩 「娘と仲良くなれるなら芸を捨てられる」と思った

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――そんな二丁目劇場での経験を経て、吉本新喜劇に入ることになり、そこでもまた苦労をしたそうですね。

二丁目劇場のお客さんは若い女の子ばっかりだったんですけど、新喜劇をやっているなんばグランド花月は、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い客層だったので、二丁目でやっていたようなことをやっても全然ウケなかったんです。

でも、とにかく最初に芽を出しておかないと意味ないと思って、自分なりに前に出ようとするんですけど、古株の方からは「ああいう目立ち方はやめろ!」って言われて、ハンガーを投げられたりしたこともありました。

今までの新喜劇では、三枚目の女優さんが壁にバーンってぶつけられたら、そのまま終わっていたんです。でも、私はそこで何も言わないのは悔しいから、「優しいのね」って一言付けるようにしたんです。

これからは男の人だけが笑いを取る時代ではないと思っていたので、その一言で反撃しているみたいな感じで。なるべくかわいらしく言うようにしていました。

容姿イジリについて思うこと

――新喜劇では三枚目キャラとして活躍されていますが、最近の「容姿イジリで笑いを取るのは良くない」という風潮についてはどう思われていますか?

それね、よく聞かれるんですけど、私は三枚目というのに人生捧げてきてるので、私に聞かないで、っていうのがあります。それでずっとご飯食べてきているし、いま幸せやから。そういうマシーンだと思っているので、舞台の上で不細工って言われても、怒ったりするというのは全然ないです。

どちらかというと「かわいいね」とか言われた瞬間に、ああ、芸人としては終わった、と思っていたので。そう言われたら嫌な気はしないですけど、キャーって走って出ていきたくなっちゃいます。私のことをかわいいねって言ってくれる人は、世界に1人だけでいいんです。それ以外は要らない。

「舞台の上で不細工って言われても、怒ったりするというのは全然ない」と語る島田珠代さん(撮影:尾形文繁)
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