渡邉恒雄氏にではなく、巨人軍に忠実に行動した--元読売巨人軍専務取締役球団代表 清武英利

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 もともとこの件については原辰徳監督、私、オーナーやGM補佐も含めて、巨人軍のトップが再三協議をし、まとめたうえで説明に行っている。5枚のペーパーというのは、今年の巨人や人事、戦い方を総括したもの。

巨人とリーグ優勝した中日との違いは1点差の戦い方にある。今季の巨人が1点しか奪えなかったときの勝敗は1勝23敗1分けだった。つまり巨人が競り合いに非常に弱いという結果が出ている。一方、中日は10勝15敗4分けだった。中日は今季、1対ゼロの試合を制したことでリーグを制覇したということが、このペーパーに書いてある。

ほかにも3点差以内の試合について中日はこうだったなど具体的に書いてあり、渡邉氏にわかってもらうために、内容も読み上げている。

だからこそ、「来季は守り勝つ野球をしなければいけない」と申し上げた。戦略コーチを新設して、バッテリーコーチやブルペンコーチを刷新します、それについてはこういう人間を置きますと。新しく就任する橋上(秀樹・元楽天ヘッドコーチ)とは誰だ、秦(真司・元ヤクルト選手)とは誰だと渡邉氏はおっしゃるから、その説明もした。

──渡邉氏は全国紙のインタビューで、コーチ人事の説明を受けたのは15分くらいと言っています。

ペーパーを持って長々と説明した。それでも覚えてない、と言われては、何のために説明したのか。これは巨人軍の総合的意志です。私が単独で決めたわけではない。新しいコーチたちと面接を何度もやり、まとめたものを持って行った。

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