渡邉恒雄氏にではなく、巨人軍に忠実に行動した--元読売巨人軍専務取締役球団代表 清武英利


--読売巨人軍と読売グループ本社による提訴では、清武さんが取締役としての忠実義務に違反し、会社に損害を与えたとしています。「完全子会社である巨人軍の取締役は親会社に対しても忠実義務を負う」、というものです。

論理が逆じゃないですか。完全子会社であっても、独立した会社です。そこにはルール、規定というものがある。それに反しているから、私は渡邉氏をコンプライアンス(法令順守)違反だと言っている。

忠実義務違反というならば、誰に対する忠実ですか。球団は誰のものかという問題です。渡邉氏の主張を見ていると、忠実義務というのが、渡邉氏に対する忠実義務になっているかのごとく感じます。

私はこの球団に、そして選手やコーチに忠実であろうとしている。そのためにはこういう手しかなかった。

トップが違法・不当なことをやったときに翻意させることが、忠実義務違反なのでしょうか。忠実義務に違反したトップに対し「忠実に行動してください」と言うのは、まさに忠実義務に忠実な行動でしょう。

--ただ、巨人の定款には、「読売新聞グループ全体に関わる重要な事項については、株式会社読売新聞グループ本社の代表取締役の事前の承認を得るものとする」とあります。これは、今回のコーチ人事介入を正当化する材料になりませんか。

なりません。そもそもグループ全体にかかわる重要な事項といえるのか。渡邉氏は承認もしている。

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