岩手発・ヘラルボニー「福祉×アート」その先へ ネクタイは3万円台 商品の魅力で選ばれる強み
“異彩作家”に支えられる会社
知的障害のある作家の手がけたアートを、さまざまなプロダクトや空間デザインとして展開し、作品のロイヤリティ(使用料)を作家に支払う。これがヘラルボニーの事業の基本的な構造だ。
ヘラルボニーでは作家たちを“異彩作家”と呼ぶ。「異彩作家の作品があるから、ヘラルボニーがある。僕らが障害のある人たちを支えていると思われがちですが、実際には僕らが異彩作家たちに支えられているんです」と文登さんは言う。
2人がヘラルボニーの前身「MUKU」の活動を始めたのは2015年。
それから10年足らずの間に、自社ブランド商品だけでなく、JR東海による東京駅構内の装飾、JALビジネスクラスのアメニティポーチといった大手企業とのタイアップ企画まで広がった。


















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