岩手発・ヘラルボニー「福祉×アート」その先へ ネクタイは3万円台 商品の魅力で選ばれる強み

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「Nikon | HERALBONY Z fc」
ヘラルボニー契約作家4名が描くアート4作品をプレミアムエクステリアに採用した「Nikon | HERALBONY Z fc」はニコンイメージングジャパンとのコラボレーション。10月から、全世界合計800台の限定で販売が始まる(写真:ヘラルボニー)

年々、ライセンス契約を結ぶ異彩作家は増え、2024年8月時点で国内外に約240人。取り扱う作品数は2000以上に上る。

作家に支払ったロイヤリティの総額は過去3年間で15.6倍に増加。作家の家族から「初めて確定申告をした」「障害のある子どもの将来が不安だったが、希望を持てるようになった」といった声が届いているという。

商品の魅力で選ばれるブランドに

ヘラルボニーが展開する自社ブランドのオンラインストアには、ネクタイやワンピース、Tシャツ、名刺入れ……アパレルからライフスタイル雑貨まで多種多様なアイテムが並ぶ。どれも異彩作家の作品を大胆に全面で展開しているのが特徴だ。

独創的な色遣いのシルクスカーフや精緻な模様で彩られたネクタイは洗練された印象で、まるで海外のブランドを思わせる。モデルやデザイナーなどファッションに精通した人たちからもそのデザイン性の高さが評価されている。

JALとのタイアップポーチ
(写真左)オンラインストアで販売しているシルク100%で作られたネクタイ。写真は八重樫季良さんの作品「(無題)(家)」をモチーフにしている。異彩作家の筆使いを再現する高度なシルクの織りの技術は、山形・田屋織物工房の職人による/(写真右)モデルの冨永愛さんがコレクションしていることでも話題になったJALビジネスクラスのアメニティポーチ(写真:いずれもヘラルボニー)
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