"新宿野戦病院"が「コロナ後生きる私達」に響く訳 脚本家の宮藤官九郎が伝えたいメッセージ

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ドラマ全体を振り返ると、NPO法人『Not Alone』の新宿エリア代表・南舞(橋本愛)のキャラクターがブレている。医師たちそれぞれのキャラクターの個性が濃いばかりであまりストーリーに活きていない。意味不明な投げっぱなしの出来事がある。ラストのヨウコと高峰啓介(柄本明)の逮捕に対して周囲の「ありがとう」は話として浅いのではないか。……など喜劇として笑いながら見られてはいたものの、物語としてのまとまりに欠けている感は否めなかった。

気づきと学びが多いドラマだった

しかし、世界が再び未知のウイルスの脅威にさらされる事態をドラマで描くことには意義があった。ウイルスとの闘いに命をかけ、感染者に献身的に尽くした医療従事者と、彼らとともに必死に感染症に立ち向かった患者やその家族たちの姿からは、改めて感じることと考えることがある。

コロナ禍とその後に起こったことを検証し、そこからの気づきや学びを伝えた社会性の高いドラマだった。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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