鳥インフルの拡大懸念で「卵不足」の今後の見通し 過去最悪2022ー2023年との違いを獣医師が解説
年明けから各地の養鶏場で「高病原性鳥インフルエンザ」が流行している。1月としては、計1771万羽のニワトリを処分した2022~2023年のシーズンを上回るペースだ。
殺処分に伴い卵の価格も上昇中で、2022〜2023年の「エッグショック」が繰り返されるのではないかと懸念されている。今後の見通しと、世界中に蔓延するこのウイルスの背景を探った。
高病原性鳥インフルエンザとは?
高病原性鳥インフルエンザとは、鳥に感染するインフルエンザウイルスのうち、特にニワトリに対して重症化をもたらす力が強いウイルスのこと。ニワトリに感染すると75%以上が死んでしまう。
ちなみに、「低病原性鳥インフルエンザ」もあり、こちらは感染してもニワトリが死ぬことはない。ただ、養鶏場の中で感染が続いていると高病原性にすぐに切り替わってしまうため、発生した場合は家畜伝染病予防法に基づいて殺処分することになっている。
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