【産業天気図・自動車】円高が懸念だが、震災とタイ洪水からの挽回生産で、12年度前半まで増益基調が続く
トヨタ自動車はタイの洪水により販売台数23万台減(前期販売台数の約3%)、1200億円の減益要因を見込む。さらに円高の影響が他社よりも大きい。それでも下期回復シナリオは変わらず、通期の会社計画は営業利益2000億円(上期は営業赤字325億円)を見込む。この見通しは保守的で、挽回生産の進捗により増額の可能性が高い。
一方でホンダは自動車メーカーで唯一タイの拠点が被災しており、いまだに業績予想は非開示。四季報では通期の営業利益2350億円(上期750億円の黒字)を見込んでいる。
震災とタイ洪水からの挽回生産は、一部12年度前半に持ち越される。円高が懸念ではあるが、震災の影響がなくなるため、各社とも前年同期比では大幅な増益となりそうだ。
(並木 厚憲=東洋経済オンライン)
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