東大生出題「これはどんな内容?」文章推測クイズ 文章の最初と最後を読めば話の全体像が見える
「俺」と「彼女」の関係が、恋愛関係なのか、友情関係なのか、はたまた仕事仲間の関係なのかは、これだけではわかりません。
しかし、「俺」と「彼女」が3カ月前に出会い、最終的には離れ離れになってしまう、という大枠だけでも捉えられると、物語全体の方向性が理解できるでしょう。
最初と最後を読んで、物語を推測しよう
今回はほかにも、文章の「最初」と「最後」だけを読んで、物語の流れを推測する練習問題をご用意しました。みなさんは、次のような「最初」と「最後」を読んで、どのようなストーリーを想像しますか?
最後「私は普段は素通りする花屋の前で立ち止まり、少ないお小遣いでカーネーションを買うことにした。」
最初の部分では、誰かが「あすかちゃん」にカーネーションの花言葉の意味を教えています。最後の文章にも「少ないお小遣いで」とあるため、その話しぶりからして、女の子の友達同士でしょうか。最後に「私」がカーネーションを買っていることから、おそらく「私」が「あすかちゃん」なのでしょう。
「私」は物語の最初にカーネーションの花言葉の意味を知り、それから誰かに感謝の気持ちを表したくなる出来事があって、物語の最後には普段は素通りする花屋でカーネーションを買うに至ったのだろうと想像できます。
では、次の文章はいかがでしょうか?
最後「僕は3年ぶりに、実家のドアを開けて、大声で言った。『ただいま!』」
最初と最後だけを読むと、どうやら3年前に故郷を飛び出した「僕」が、3年ぶりに実家に帰ってくるという話のようです。
しかも、3年前は「こんな田舎出ていってやる!」と実家や故郷に対して否定的だった「僕」が、3年後には大声で「ただいま!」と言うまでに心境が変化しています。
ということは、おそらくこの物語では、3年前に喧嘩をするように故郷を飛び出した「僕」が、その後心境の変化があり、最後は故郷の実家に帰ってくる、という3年間の出来事が描かれるのだろうと想像できます。
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