「額縁に足の小指ぶつけた」彼女が得た数々の教訓 「大丈夫」と思っていても受診したほうがいい

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絵画は数カ月前に購入した、お気に入りの作家のもので、縦約120センチ×横約100センチと意外と大きい。リビングに飾ろうと思ったのだが、自宅に届くとサイズが大きすぎることがわかり、「次に引っ越すまでは」とあきらめて、廊下に立て掛けておいたのだ。

山下さんが足の小指をぶつけたという絵と「額縁」(写真:本人提供)

このとき山下さんの頭の中はゴルフ一色。また、暗闇だったことから、絵があることをすっかり忘れていた。結果、額縁に左足の小指を思い切り、素足の状態でぶつけてしまったのだ。

すごいことに、小指を額縁にぶつけてもなお、彼女の頭の中はゴルフでいっぱいだった。「万全の体調でラウンドしたいから、とにかく早く寝よう!」。そう思うと、痛めたところもよく見ずに、湿布もしないまま寝てしまった。

そして、朝。起きたときには小指に痛みはあったものの、小指に特に異変はなく、「打撲程度だろう」と軽く考えたという。

「痛みよりゴルフの楽しみのほうが勝っていたんですよね。ウキウキした気持ちでラウンドレッスンをスタートさせました」(山下さん)

ところが……。

赤黒く変わりはてた足の小指

ラウンドレッスンが後半にさしかかると、異変が起こった。

徐々に小指が痛み出し、やがて激痛に変わっていったのだ。山下さんは、ゴルフのコーチや一緒にまわっている仲間たちを心配させたくないという一心で、左足をかばいながらゴルフを続けた。

「え!?」

ラウンドを終え、靴下を脱いだ山下さんは言葉を失う。小指は皮膚の色が変わり、赤黒くなっている。足の甲は血管が見えないほどぷっくりと腫れ上がっていた。

「これはただごとではない!」と感じた山下さん。自宅に戻るとすぐに湿布を貼り、翌朝、整形外科クリニックを受診。レントゲン検査の結果、小指の骨にひびが入っていることが判明した。

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