「額縁に足の小指ぶつけた」彼女が得た数々の教訓 「大丈夫」と思っていても受診したほうがいい

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診てくれた医師にラウンドレッスンの話をすると、「それが悪化の原因かもしれない」と指摘されたという。さらに「ひびくらいでよかった」という山下さんに対し、なかば「怒りモード」でこう告げた。

「ひびくらい? ひびは骨折と同じですよ? 軽く考えてはいけませんっ! 固定しないまま放置してしまうと、足指が変形するリスクがあるんですよ!!!」

さらに困ったことがあった。実は、3日後にはゴルフのラウンドが予定されていたのだ。「ひびが入ったからやめたい」とも思ったが、ラウンドには初めて一緒にまわるメンバーもいて、「欠席」とは言いにくい。

そこで医師から「ドクターストップ」がかかることを期待して、相談してみた。だが、医師はいいともダメとも言わない。

それどころか、「指が動かないようテーピングでしっかり固定すること」「必要に応じて痛み止めを飲むこと」「移動はカートにできるだけ乗るなど、無理をしないこと」を条件に、許可されたのだ。

「だから思い切って行くことにしました」と山下さん。

これぞまさに「ケガの功名」か?

その結果が何ともふるっている。なんと“今期最高のスコア”が出たのだ。医師の指示通り、足指にはしっかりテーピング。また、処方された鎮痛薬を念のために飲んだところ、足の痛みはゼロだった。

「左足に力を入れることはできなかったので、飛距離は出なかったけど、余計な力が入らなかったせいか、コントロールがよく安定していた」と山下さん。

足の痛みはその後、少しずつ良くなり、2回目の受診で「もう来院はしなくて大丈夫」と言われた。しかし、痛みが完全に消失するまでには3週間ほどかかった。その間は足指が当たるため、痛くてサンダルが履けないことが悩みだったそうだ。

おしゃれ番長の山下さんは、仕方なく普段はあまり履かないスニーカーで外出した。部屋の中では裸足で過ごしたという。

ひびや骨折の治りは人によって異なる。今回、ひびがありながらゴルフをするという強硬手段をとった山下さん。それでも、足の回復が早かったのは、「運動習慣や食事にも気をつけていたおかげではないか」と、ひそかに考えている。

「ゴルフだけでなく、昔から体を動かすのが好きでした。お酒はほどほどに。食事は筋肉維持のためにタンパク質を多めにとっています。早寝早起きも励行しています」(山下さん)

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