ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実
ちなみに、ノアは直近までKINTOで扱っていたが、2024年8月中旬時点では停止している。復活する可能性もあるため、検討している人はKINTOのホームページを頻繁に確認したい。
ノア/ヴォクシーにこだわらなければ、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」という選択肢もある。
居住性を重視するなら、セレナが狙い目だ。身長170cmの大人4名が乗車して2列目シートの膝先空間を握りコブシ2つ分に調節しても、3列目の膝先空間はノア/ヴォクシーが握りコブシ1つ半、ステップワゴンは2つ分だが、セレナ2つ半が確保される。セレナは、シートアレンジも多彩だ。
一方、ミニバンでも走りと乗り心地を大切にするなら、オススメはステップワゴンとなる。低重心で走行安定性も優れ、乗り心地も重厚感がともなって快適だ。
リモートパーキング機能やハンズオフ(手放し)走行に対応するクルーズコントロールは、ノア/ヴォクシーにしか用意されないが、そこにこだわらないなら、納期が2~3カ月のセレナやステップワゴンも検討するといいだろう。
ホンダ「フリード」
シエンタのライバルであるホンダ「フリード」は、今年6月にフルモデルチェンジしたばかりの新型車だ。そのため、いわゆる新車効果により人気が高く、納期も長い。
売れ筋となる「e:HEV エアーEX」は、2024年8月中旬時点で「納期は8~10カ月」と販売店から聞かれた。「e:HEVクロスター」など、ほかのグレードは少し短いが、それでも4~6カ月を要するそうだ。
メーカーによると「もともとe:HEV エアーEXは売れ筋になると考えていたが、予想を上まわり納期が遅延した」という。「増産も検討している」との話だったが、2024年8月中旬に販売店に尋ねた範囲では、納期の短縮は生じていない。
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