ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実
納期は、ガソリンエンジン車が3~4カ月、ディーゼル車が6~9カ月だという。
ただし、KINTOでは、リース期間を満了すると車両を返却せねばならないなど、購入とは異なる注意点がある。自分の所有にはできないため、走行距離やカスタマイズなども含めて使い方に関する制約も多い。
これに反すると返却時に精算が発生するから、つねに借りていることを意識して使う必要がある。ただし、リース期間は最長7年間で設定できるから、使用上の制約が気にならなければ、問題ないだろう。
KINTOの取り扱いは、車種によって不意に終了したり再開したりする。購入が困難な車種をKINTOで利用したい場合、ホームページを頻繁に確認したい。
悪路向けSUVがほしいと思ったら?
では、中古車を購入するのはどうか。ランドクルーザーシリーズは、各モデルとも中古車市場に流通しているが、新車の受注を停止した影響で、価格が高騰している。
たとえば、ランドクルーザー300「ZX」の新車価格は730万円だが、中古車市場では1.5倍の1100万円前後で販売されているし、ランドクルーザー250の「VXファーストエディション」は、590万円の新車価格に対し、中古車市場ではランドクルーザー300 ZXと同等の1100万円前後で売られている。
どうしても今すぐ手に入れたいならともかく、ランドクルーザーシリーズの中古車は、割高で推奨できない。
「ランドクルーザーが手に入らないなら、他メーカーの車種は?」と、考える人もいるかもしれない。
しかし、三菱「パジェロ」の生産も終了した今、国産の悪路向けSUVは、ランドクルーザーシリーズを除くと、軽自動車のスズキ「ジムニー」とこれをベースにした小型車の「ジムニーシエラ」しかない。悪路に強い4WDには三菱「トライトン」やトヨタ「ハイラックス」もあるが、ピックアップトラックだ。
輸入車に目をやれば、メルセデスベンツ「Gクラス」があるが、これも新車購入は難しい。
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