ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実

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「ジムニーには、スペーシアなどとは異なる独自のパーツが使われている。増産するには、これを生産するサプライヤー(下請メーカー)の生産規模も増やさねばならない」

この事情は、ランドクルーザーシリーズも同様だろう。悪路向けSUVの場合、乗用車とは異なる特殊性の高い少量生産のパーツやユニットが採用されている。

ジムニーの副変速機(写真:スズキ)
ジムニーの副変速機(写真:スズキ)

この増産を小規模のサプライヤーに依頼すれば、メーカーには安定した発注を継続的に行う責任も生じる。つまり、メーカーには、「増産には慎重にならざるをえない事情」があるというわけだ。

ジムニーは、中古車価格も高い。ジムニー「XC」の新車価格は200万2000円(4速AT)だが、2024年式の届け出済み未使用中古車は、約1.3倍の250万円前後で売られている。

納期は依然として長いが、それでも短縮傾向にあるから、「ほしい」と思ったら早めに新車を注文するのがいいだろう。

トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」

2023年6月にフルモデルチェンジされた「アルファード」「ヴェルファイア」も、人気が高く受注や納期に影響が出ている車種である。多くのトヨタの販売店で、以下のような返答を得た。

「現行アルファード/ヴェルファイアは2023年6月に発表されたが、短期間で販売会社の受注枠を使い切って受注を停止させた。それ以来、受注はしていない。2024年10月から11月には受注を再開すると予想しているが、正確な情報ではない。購入希望のお客様が多いため、受注を再開してもすぐに受注枠を使い切るだろう」

アルファード(写真:トヨタ自動車)
アルファード(写真:トヨタ自動車)

では、新型アルファード/ヴェルファイアの中古車状況はどうか。こちらも中古車価格は高騰しており、アルファード「ハイブリッドZ」は、新車価格620万円に対して中古車価格は1.5倍の900万円前後となっている。これでは中古車も購入しにくい。

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