一般投資家にとっての株式の魅力
株式には元金がなく金利もない。それでは、経営に直接影響を与えられない一般の株主にとって、何が魅力なのか。
基本は、株主が企業の所有者であることから生じる魅力である。
金銭的な魅力は、配当(企業が得た利益の分配)や値上がり益が得られることに尽きる(値下がり損もありえるが)。前者を「インカムゲイン」、後者を「キャピタルゲイン」と呼ぶことがよくある(下図)。
これに対し、株主優待(代表的には飲食の割引券、無料乗車パス)が魅力だとの主張もある。
その主張を否定はしないが、株主優待を目当てに株主になるのは本末転倒と考える。株式を買う本来の目的は、株主として企業の成長を、企業と一緒に楽しむことにある。
なお、債券の場合、金利がインカムゲインである。また債券の取引価格は株式と同様に変動するから(ただし変動幅は通常は株式よりも小さい)、その値動きによってキャピタルゲインも生じる。
では、株式の配当や値上がり益とは何であり、企業経営的にどのような意味があるのか。
実のところ、これを知ることが株式による資産運用の本質を知ることでもある。
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