タイトルから内容を推測!読解力向上するクイズ 問題を解くときにも役に立つ推測する能力

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『マッチ売りの少女』=「物悲しい物語」と考えられるように、タイトルというのは、どんな物語のテーマなのか、その後どのように展開されるのか、といったことを予想させてくれるものです。

読解力があまり身に付けられていない人は、この「タイトルからの予想」をほとんどしていない場合が多いように感じます。

国語の入試問題でも、しっかりとタイトルを読んでいれば「このタイトルだから、こんな選択肢が正解になるわけがない」という理由で選択肢を削ることができる場合もあります。

東大志望の生徒が多い高校でも「タイトルからの予想」は、授業の中で取り入れられている訓練です。「タイトルから、内容を予想する能力」があれば、読解力は必ず身に付くと思います。

ドラマ「最後から二番目の恋」から想像する内容

例えば、『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)というドラマをご存じでしょうか。「恋」と入っているため、もちろん恋愛がテーマなのだろうと想像することはできると思いますが、「最後から二番目」という表現は、なかなか不思議ですよね。

人は何度か恋をして、結婚して、人生が終わるまでその人と一緒に居続けるというのが理想的な状態です。でも結婚しても死別してしまったり、離婚することもあります。場合によっては、新たな出会いがあることもあるかもしれませんよね。

『最後から二番目の恋』というタイトルを聞いて、僕は「いろんな恋をしてきた男女が、これで人生最後かもしれない恋愛をするのだけれども、『最後』とするとちょっと寂しいから、まだ次の恋もあるかもしれないという思いも込めて、『最後から二番目』の恋を始める、っていう物語なのかな……?」と想像しました。想像通り、このドラマでは45歳独身の女性と、妻と死別した50歳の独身男性の恋が描かれていました。

ほかの有名な作品でも考えてみましょう。芥川龍之介の『羅生門』は、ある男が、「善行をして死ぬか、悪行を為してでも生きるか」という狭間で葛藤する物語です。ある場所から、別の場所に行く際に使う「門」が舞台になっていて、タイトルにも付けられています。このタイトルからも、善悪で揺れるような男の気持ちが想像できますよね。

このように、タイトルだけを聞いてその中身を想像するという訓練をしていると、読解力が身に付けられると思います。

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