トランプ、実はハリスのルックスに嫉妬していた 外見に執着する超ナルシシスト男の奇妙な言説

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「他人の外見にここまで執着する大統領経験者はいなかったと思う」と語るのは、『Manhood in America(アメリカの男らしさ)』の著者マイケル・キンメルだ。「フェイク・タン(でつくった偽の日焼け)からヘアスタイル、体重に関するウソを見れば分かるように、この男にとっては外見がすべてだ。彼は見た目にとりつかれている」。

ハリスの容姿はほかでも話題になってきた。先日開かれた民主党の全国大会では、ビル・クリントンがハリスを「1000ワットの笑顔」の持ち主と呼んだ。2013年にはバラク・オバマが、ハリスは「アメリカでも群を抜いてルックスのいい州司法長官」だと発言し、ニュースになったことがある。

容姿に関するトランプの発言はおそらく毎度のものだろう。実際、トランプの選挙運動におけるとげとげしい侮辱発言の多くは、個人の外見に関わっている。キンメルをはじめとするメンタルヘルスの専門家によると、敵に対して強さを誇示することで、人々に自身の優位性を感じさせる手法だ。

やたらとルックスに言及

トランプの選挙の歴史を振りかえると、こうした事例が散見される。例えば「リトル(ちび)マルコ」は、身長が約5フィート8インチ(約173センチメートル)の上院議員(フロリダ州選出)マルコ・ルビオを倒すため2016年に使ったニックネームだ。元ニュージャージー州知事クリス・クリスティーのことは「太った豚」だとほのめかしていた。

女性に対しては、トランプの言葉は一段と侮辱的になる。著名コラムニスト、E・ジーン・キャロルをレイプした容疑を否定する際、トランプが彼女は「私のタイプではない」と発言したのは、その一例だ(しかし、マンハッタンの陪審員は、トランプがキャロルを性的に暴行し、名誉を毀損したと認定。トランプに合計約9000万ドルの賠償責任を負わせた)。

侮辱発言の例に事欠かないトランプだが、そこには奇妙な副産物もみられる。トランプは公の場で称賛を浴びせることがよくあり、時には男性の外見をわざわざ褒めることもあるからだ。

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