トランプ、実はハリスのルックスに嫉妬していた 外見に執着する超ナルシシスト男の奇妙な言説
自分は迫害されているという意識、自分に悪意を抱いている敵、政治集会の規模など、ドナルド・トランプの心を占めていると思われる問題の中でも、とくに長くまとわりついているものがある。それは外見だ。
前大統領トランプの自身の見た目に対する執着は数十年来のものだが、カマラ・ハリスが民主党の大統領候補に浮上して以来、その執着心が新たに燃え上がっている。トランプは8月に入り、ハリスのルックスに何度も言及。『タイム』誌の表紙を飾ったライバルの容姿を「史上最も美しい女優」のようだと皮肉った。
「私のほうがカマラより見た目がいい」
トランプは『タイム』の表紙に載ったハリスの顔の比較対象にソフィア・ローレンや妻のメラニアも持ち出し、ついには数々の驚愕発言で知られるトランプですら、びっくりといえる驚愕発言がその口から飛び出した。私のほうが「彼女よりずっとルックスがいい」と言い始めたのだ。
「比較にならない。私のほうがカマラより見た目がいい」と78歳のトランプは主張した。
この理屈に従うと、トランプの評価では、かつてモデルだった自身の妻よりも容姿が優れているということになる。こうした発言は、対決する民主党陣営から驚きと笑いをもって迎えられたが、他人の外見に対するトランプの執着は破壊的な政治攻撃の手段であるのと同時に、自意識を強める手段としても用いられてきたと男性心理学の専門家たちは指摘する。