あのトランプも恐れる「テイラー・スウィフト」の力 「バイデンを支持しないでほしい」とメッセージ
テイラー・スウィフト(34)が、アメリカを席巻している。彼女はもはやただの若い女性アイドルにとどまらない。その大人気ぶりと優れたビジネスマインドは、社会や政治、さまざまな業界に影響を与えるようになってきているのだ。
つい先日のスーパーボウルは、最も顕著な例。恋多きスウィフトがカンザスシティ・チーフスの選手トラヴィス・ケルシー(34)とつきあい始めて、彼女が観客席で応援するようになったことから、それまでアメリカンフットボールに興味のなかった女性たちの間でも関心が高まった。
チーフスが出場するスーパーボウルの直前にスウィフトが東京ツアーを行う予定であることがわかると、「どうやって試合に間に合うように戻ってこられるか」という話題で盛り上がった。
そんな今年のスーパーボウルは、アメリカで1億2300万人に視聴され、歴代最高記録を打ち立てた。CBSの系列であるスペイン語放送局ユニビジョン、ファミリー向けのチャンネルであるニコロデオン、配信プラットフォームParamount+、ほかにNFL+でも試合が中継されたが、CBSだけに限っても視聴者数は1億1200万人だ。ひとつの局が放映した番組としても、史上最高である。
恋人とのキス映像が繰り返し流される
もともとスーパーボウルは、アメリカで最も多くの視聴者を誇る、いわばお祭り。毎年見る人は必ず見る。スポーツバーは混むし、ピザ屋が最も忙しい日でもある。今年は延長戦になるほど接戦で、良い試合ではあったものの、これだけ増えたのは、やはり普段見ない人たちが見たからだろうと推測される。すなわち、「テイラー・スウィフト効果」だ。
とはいえ、試合中に彼女にカメラが向けられたのは全部合わせてわずか54秒で、NFLは決して彼女のファンに特別サービスはしていない。だが、試合後のニュースではそのわずかな彼女の映像が、これでもかというほど繰り返し流された。彼女がケルシーと抱き合ってキスを交わす映像は、とりわけメディアのお気に入りだ。メディアは視聴者が見たいのはそれだと思っているということである。
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