あのトランプも恐れる「テイラー・スウィフト」の力 「バイデンを支持しないでほしい」とメッセージ
実は、「テイラー・スウィフト効果」は、その前から見られた。スウィフトが受賞した今月上旬のグラミー賞授賞式番組も、彼女のコンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が候補入りしたゴールデン・グローブ賞授賞式番組も、昨年より視聴率がアップしたのである。彼女の出席だけが要因ではなかったのかもしれないが、スーパーボウル同様、その後の報道では彼女の存在が圧倒的にクローズアップされていた。
スウィフトの影響力だけは無視できない
あのドナルド・トランプですら彼女の影響力に脅威を感じている。2016年の大統領選で、ハリウッドの大物をごっそりと支持者に引きつけたヒラリー・クリントンを見事に破ってみせたトランプは、セレブが何を言おうと気にかけないという態度を取ってきた。しかし、インスタグラムの投稿ひとつで3万5000人に投票者登録をさせてみせた彼女は、無視できないようだ。
スウィフトは、2020年の選挙でバイデン支持を表明していた。今年の選挙でもバイデンを相手に闘うことになりそうなトランプは、スーパーボウルの試合前、自身のソーシャルメディアを通じ、スウィフトに、「バイデンを支持しないでほしい」というメッセージを送っている。
その投稿で、トランプは、自分が大統領だった時に、 デジタル配信の時代に合わせ、音楽の著作権をアップデートする新しい法律を通したことを強調。彼女にもっと儲けさせてやった自分ではなく、バイデンを支持するなどあり得ないとしたうえで、「それに私は彼女の恋人トラヴィスも好きだ。彼はおそらくリベラルで、私のことなど嫌いだろうが」と、ケルシーにまでリップサービスをしている。
そしてデジタル配信といえば、今月、スウィフトは、この分野でもまた型破りなことをやってみせたばかりだ。映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』の全世界配信権を、なんと7500万ドル(およそ113億円)でディズニープラスに売ったのである。
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