トランプ、実はハリスのルックスに嫉妬していた 外見に執着する超ナルシシスト男の奇妙な言説
「彼は自身の外見をものすごく気にしている。これは『お山の大将』遊びなんですよ。ほかの男たちが魅力的に見えなければ、自分がより魅力的に見える、ということです」とワイス。
確かにトランプは、誰かに対してマウントを取る道具として褒め言葉を使うことがある。元フロリダ州知事候補で、後に薬物依存症のリハビリを受けることになったアンドリュー・ギラムを話題にしたときがそうだ。トランプは何度かギラムの外見を褒めた後、そのギラムは「薬物中毒者であることが判明したわけだが」と付け加えた。
なぜかオバマを褒めたがるトランプ
トランプがほかの男性、中でもオバマを褒めたがっているのは明らかだ。
トランプは昨年ペンシルベニア州で次のように語りかけた。「『オバマはとてもハンサムだ、ああ、すごくハンサムだ、彼の演説はとてもすばらしい』と人々は言う。その彼は何を言っている? 何も言っていないじゃないか」。
そしてトランプがハリスと自身の外見を比較する発言をしたことが示唆するように、トランプはたとえ自分が褒める側に回っていたとしても、自分を褒める声を聞きたがっているのだ。
例えば、マンハッタンでの刑事裁判中にトランプは、客観的な見た目とは反対に、法廷で居眠りしていたのではなく、自分の「美しい青い目」を休ませていただけだと投稿した。
さらにトランプは、自分を褒めるよう仕向ける誘惑にも勝てないようだ。2022年にオハイオ州で演説したときがそうだった。トランプは会場に魅力的な人物がいるのが見えるとほのめかし、「ああ、なんてハンサムな……」と切り出した。
そして間を置いて、「大統領」と、それが自分であることを付け加えた。
聴衆はどよめいた。
(執筆:Jesse McKinley記者)
(C)2024 The New York Times
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら