「京都国際高校優勝」韓国人が日本人に感動した事 日本のネットへの過激な書き込みに冷静な声も

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「韓国系学校だから応援した。けれど、彼らがまるで在日韓国人の鬱憤を勝利で昇華したかのように話を持って行くのは違うだろう。日本現地の反応は広く見ないといけない。

もし、韓国の日本系学校で韓国人で作られた野球チームが優勝し、日本語の校歌を歌ったなら、韓国社会の一部極端な人々はどんな妄動をするか? 情熱と和合をみせてくれた京都国際高校の日本人野球少年たちに関心を!」と書いた長い書き込みもあった。

「監督、選手が日本人だ。校歌1つで反日民族主義を振りかざすな。韓日両国の未来世代がどうやって互いに理解し団結し、1つになったのか。そして、日本人が韓国系学校に入学することが潔いことと思えるように韓国の位相と魅力が高くなったのか、それが核心でしょう。それをメディアが東海に執着して日本人が書いた嫌韓の言葉じりをとらえている」という冷静なものもあった。

日本を見る姿勢が変わった背景

京都国際高校の優勝には、韓国の人が日本を見るこれまでの姿勢が変わってきていることをしみじみと感じる。その背景には、韓国がさまざまな分野で日本を超えたという自信を高めていることもあるし、胸がたぎるような試合の後にハングルの校歌を高らかに歌い上げた京都国際高校の選手たちを前に次世代の新しい姿を目の当たりにしたこともあると思う。

知り合いの現在高校2年生の娘さんは日本のアニメやカルチャーが好きで、日本の大学へ進学することを決めているが、今回の京都国際高校で韓国が見せた反応について聞くと、こんな答えが返ってきた。

「韓国系の高校に日本人生徒が入学するのも、K-POPが好きだったりと知って、私と同じだなあと思いました。ハングルの校歌が日本の甲子園でそのまま歌われたのも驚いたし、日本に留学しても韓国人の私のことをどう思うだろうっていう不安みたいなものもあったんですけど、心配いらないなあと安心しました」

菅野 朋子 ノンフィクションライター

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かんの ともこ / Tomoko Kanno

1963年生まれ。中央大学卒業。出版社勤務、『週刊文春』の記者を経て、現在フリー。ソウル在住。主な著書に『好きになってはいけない国』(文藝春秋)、『韓国窃盗ビジネスを追え』(新潮社)がある。

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