サムスンが繰り出した「指輪型デバイス」の正体 アップルとはひと味違うウェアラブル戦略の狙い
筆者はスマートウォッチを10年以上使っているが、上記の理由などで腕から外すことが多く、たまたま昼寝してしまった時に装着しておらず、睡眠時間の計測ができていないことが多々あった。せっかくスマートウォッチを装着しているに睡眠管理は使い物にならず、時計と通知でしか活用していなかった。
だが、スマートリングの登場で筆者の健康管理に対する意識は180度変わった。スマートリングを人生初、指に装着して、たった一晩でだ。本稿執筆時では2週間が過ぎたが、指から外したのは最初に装着してから8日目、充電のためのたった2時間だけだ。24時間、常に指にはめているため、着け忘れによる睡眠データの取得漏れもなく、夏の屋外での移動中に外したことはないし、おかげで心拍数や血中酸素濃度をきちんと記録できている。
24時間装着可能なGalaxy Ring
筆者が購入したスマートリング「Galaxy Ring」はスマートフォンメーカーのサムスン電子が発売した製品だ。重量は3グラム弱。指輪の幅は7ミリと、ちょっと太めのファッションリングのような大きさだ。カラーバリエーションはマットな仕上げのブラック、シルバー、さらに煌びやかな外観のゴールドの3色がある。指の太さのサイズに合わせて5号から13号まで9サイズあるため、ほとんどの人の指に合うだろう。
では、Galaxy Ringで何ができるのか? 搭載するセンサーの役割はスマートウォッチと同じで、運動量や生体データを取得できる。もちろん「歩数」もカウントするし、ランニング時の計測も可能だ。一方、スマートウォッチが対応する数々のスポーツアクティビティー、たとえばゴルフやスイミングなどの運動データ取得には対応しない。運動に関しては日常的な生活レベルでの「歩く、走る」という動きを記録できる。
Galaxy Ringの内側の指に当たる部分にセンサーがあり、ここから心拍数、血中酸素濃度、皮膚温度の計測を常に行っている。さらに身体の動きから睡眠状態も記録できる。
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