じわじわ話題「異色グルメドラマ」が心揺さぶる訳 仲村トオル主演の「飯を喰らひて華と告ぐ」

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大真面目な店主のどこかとぼけた、愛らしい間抜けな姿は、ドラマ初出演作『あぶない刑事』町田透刑事役からの系譜となる、俳優・仲村トオルの芝居の真骨頂でもあると感じる。

これまでに多くの役を演じ、近年はシリアス系の作品で重厚な芝居を見せることが多かった彼にとっても、俳優人生におけるひとつのハマり役であり、新たな名物キャラクターになったことは間違いないだろう。

店主の“クセ強”に磨きがかかる後半

物語のなかで、ソロキャンプの玄人を装ったプロ傭兵と店主の対峙がある第8話では、初めて料理屋以外が舞台になった回であり、物語のひとつのポイントになっている。

回を重ねるごとに店主の“クセ強”に磨きがかかり、味が濃くなってきたが、ここから新たな章に入ることを感じる。

放送を重ねながらドラマファンの間でじわじわと話題が広がり、SNSでは毎話の“勘違いオチ”に注目が集まるなか、ドラマはいよいよ後半に入り、最終話が気になるという声が増えている。

これまでは濃すぎる店主のキャラクターが、まばゆいばかりに光り輝いて客を圧倒してきたが、最終話の客は柄本時生が演じる。2人の火花散らす芝居のぶつかりあいは必至。ドラマ史に残る名シーン(迷シーン?)になるかもしれない。人生と笑顔をテーマにするポジティブ飯ドラマのラストが、いまから気になってしかたがない。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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