日経平均、現実味を増す「1万8000円割れ」 世界同時株安は「割高修正への一歩」に過ぎず
日本株下落の本当の要因は何か
筆者は「根拠なき日本株の上昇」に対しては、忍耐強く警告を発してきた。
特に日経平均株価が2万0800円を再び突破した7月21日の直後のコラムでは、こうした見せかけの上昇は「ブルトラップ」(強気筋の投資家が、株価がもっと上がると誤解して高値づかみをしてしまう、心理的ワナ)だと述べた(7月26日配信の「米国株の『本格下落』が、いよいよ始まった」)。
このコラムでは、6月23日(火)~25日(木)、7月21日(火)がブルトラップだと指摘したが、結局8月10日(月)~11日(火)の上昇も、この2万0800円超のワナに加わった。当コラムの読者は、筆者の警告を踏まえ、「3度のワナ」を見抜いてくださったのではないか。
筆者が、2万0800円超えの日経平均の動きを「根拠なき上昇」と述べた背景には、中国、米国、そして日本において「3つの悪化の潮流」がある。まずは中国から一つ一つ見て行こう。
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